用途別の実例
写真・動画用NASを6台で考える
写真や動画の保管先を選ぶとき、ドライブの合計容量だけで必要量を決めると、冗長データや任意の余裕分を見落とします。ここでは数字を置いた架空例で、比較ツールの読み方を示します。
例の条件は架空です。実機の組み立て、書き込み、再構築は行っていません。式による容量比較であり、NAS製品との互換性や実容量の保証ではありません。
想定する保管量
写真・動画の保管データが現在30TBあり、撮影や編集で今後2年間に合計4TB増えると仮定します。計画時点の必要量は34TBです。比較ツールの「予約領域10%」は利用者が試算用に決めた余裕分で、業界共通の推奨率ではありません。
条件は、同じ容量のドライブ6台、1台12TB、予約領域10%。RAID 5・6・10はいずれも台数と入力範囲の条件内です。
RAID 6の例:(6台 − 2台分) × 12TB = 予約前48TB
48TB × (1 − 10 ÷ 100) = 予約後43.2TB
43.2TB × 1012 ÷ 240 = 約39.29TiB
ツールの計算結果
| 方式 | 予約前の理論容量 | 10%予約後 | 予約後のTiB | ツールの耐障害目安 |
|---|---|---|---|---|
| RAID 5 | 60 TB | 54 TB | 49.11 TiB | 1台まで |
| RAID 6 | 48 TB | 43.2 TB | 39.29 TiB | 2台まで |
| RAID 10 | 36 TB | 32.4 TB | 29.47 TiB | 各ミラーペア1台まで* |
この架空の34TB計画量と比べると、10%予約後の単純計算ではRAID 10が届かず、RAID 5と6は届きます。容量だけでなく、必要な故障余裕、NAS機種が対応する方式、バックアップ先も確認して候補を絞ります。
* RAID 10は同じミラーペアの2台が同時に故障すると復旧できません。故障耐性の実際の条件や対応台数は製品実装で確認してください。このツールは故障確率や再構築時間を予測しません。RAIDは別媒体・別場所へのバックアップの代わりになりません。
自分の条件で再計算する
- 容量比較ツールを開く。
- ドライブ本数に「6」、1台の容量に「12TB」、予約領域に「10%」を入力する。
- RAID 5、6、10を順に選び、比較表の予約後TB、TiB、故障耐性の目安を見比べる。
- 手元で見積もった「現在のデータ量」と、保管期間内に増える見込み量を足して、各方式の容量と照合する。
同じ条件ならRAID 5は54TB、RAID 6は43.2TB、RAID 10は32.4TB(予約後)と表示される想定です。予約率を変えるとTB・TiBの両方が変わります。条件を残す場合は「条件を端末に保存」を押してください。保存機能はこのブラウザの保存領域を使います。
この比較で分からないこと
- 異なる容量のドライブ、SHRなどメーカー固有方式、ホットスペア、システム領域、ファイルシステムのメタデータは計算しません。
- NASの機種が6台や選んだRAID方式に対応するか、ボリューム上限があるかは確認しません。
- 画面の「予約領域」は一定割合を引く手入力値で、製品の実際の予約領域を自動推定しません。
- 容量の式はデータ消失確率、故障時の停止時間、転送性能を示しません。
方式の一般的な説明はSynology Knowledge Center「What RAID type is best for my storage?」を参照(2026年9月25日確認)。製品ごとの仕様は対象機種の資料で確認してください。