確認日:2026年10月3日 · 入力例は説明用

RAID10の容量計算:5台で表示されない理由と4台・6台の比較

5台のドライブを入力したとき、RAID 10だけ「構成不可」になるのは容量が足りないためとは限りません。この計算ツールでは4台以上の偶数台をRAID 10の対象にしています。5台から4台・6台へ変更し、無効な入力と容量不足を分けて確認します。

同容量8TB、予約10%で比較する

ドライブはすべて8TB、予約領域は任意の10%とします。予約10%はこの例で決めた見積もり条件で、NASメーカー共通の固定値ではありません。ドライブ本数だけを変えると、非対応の理由と容量の増え方を混同せずに見られます。

  1. 容量比較ツールで「ドライブ本数」を5、「1台の容量」を8TB、「予約領域」を10%にします。
  2. 「注目する方式」をRAID 10にして、「この条件で比較」を押します。
  3. RAID 10の行に「構成不可」、偶数台の条件を示す説明があるかを確認します。これは容量0TBという計算結果ではありません。
  4. 本数を4へ直し、同じ容量と予約率で再度比較します。次に6でも比較して、予約前と予約後を読み分けます。

入力と結果の照合表

実装関数を実行した結果。同容量8TB、予約領域10%
本数予約前のRAID10容量予約後TB予約後TiB
4台16TB14.4TB約13.10TiB
5台構成不可:4台以上の偶数台が必要
6台24TB21.6TB約19.65TiB
4台 ÷ 2 × 8TB = 16TB
16TB × (1 − 10 ÷ 100) = 14.4TB
6台 ÷ 2 × 8TB = 24TB
24TB × (1 − 10 ÷ 100) = 21.6TB

4台から6台では予約前が8TB増え、同じ10%を差し引いた後は7.2TB増えます。全ドライブのラベル容量合計32TB・48TBと、その半分のRAID 10容量を分けて見てください。TBからTiBへはバイト基準で換算しているため、単位を変えると数値も変わります。

5台のうち1台を予備にする計算とは違う

この入力の本数は計算に使う同容量ドライブの台数です。5台と入力しても、自動で4台のRAID 10と1台のホットスペアに分かれることはありません。4台の構成だけを見積もるなら4台と入力し、予備ドライブの扱いは実機の対応仕様で別に確認します。

一般的な製品説明の例として、Synology DSM 7.2の公式ユーザーガイドもRAID 10の最小4台と偶数台の条件を説明しています。ただし本ツールは特定NAS機種の可否を判定せず、製品実装ごとの制約はその製品資料で確認が必要です。

表示が想定と違うとき

実機の設定変更を始める前に

表は実装関数と式による概算で、NAS実機での構築・拡張を試した結果ではありません。ミラーペアのどちらに故障が起きるかで耐性が変わり、RAIDはバックアップの代わりにはなりません。この記事の確認にドライブの初期化や既存構成の変更は必要ありません。

容量が有効に出ることを確かめた後に、用途から必要量を考えるなら写真・動画用NASの容量計画へ進めます。入力をやり直す場合はRAID容量を比較するへ戻ります。

ツールで入力を確かめる