RAID10の容量計算:5台で表示されない理由と4台・6台の比較
5台のドライブを入力したとき、RAID 10だけ「構成不可」になるのは容量が足りないためとは限りません。この計算ツールでは4台以上の偶数台をRAID 10の対象にしています。5台から4台・6台へ変更し、無効な入力と容量不足を分けて確認します。
同容量8TB、予約10%で比較する
ドライブはすべて8TB、予約領域は任意の10%とします。予約10%はこの例で決めた見積もり条件で、NASメーカー共通の固定値ではありません。ドライブ本数だけを変えると、非対応の理由と容量の増え方を混同せずに見られます。
- 容量比較ツールで「ドライブ本数」を
5、「1台の容量」を8TB、「予約領域」を10%にします。 - 「注目する方式」をRAID 10にして、「この条件で比較」を押します。
- RAID 10の行に「構成不可」、偶数台の条件を示す説明があるかを確認します。これは容量0TBという計算結果ではありません。
- 本数を
4へ直し、同じ容量と予約率で再度比較します。次に6でも比較して、予約前と予約後を読み分けます。
入力と結果の照合表
| 本数 | 予約前のRAID10容量 | 予約後TB | 予約後TiB |
|---|---|---|---|
| 4台 | 16TB | 14.4TB | 約13.10TiB |
| 5台 | 構成不可:4台以上の偶数台が必要 | ||
| 6台 | 24TB | 21.6TB | 約19.65TiB |
4台 ÷ 2 × 8TB = 16TB
16TB × (1 − 10 ÷ 100) = 14.4TB
6台 ÷ 2 × 8TB = 24TB
24TB × (1 − 10 ÷ 100) = 21.6TB
4台から6台では予約前が8TB増え、同じ10%を差し引いた後は7.2TB増えます。全ドライブのラベル容量合計32TB・48TBと、その半分のRAID 10容量を分けて見てください。TBからTiBへはバイト基準で換算しているため、単位を変えると数値も変わります。
5台のうち1台を予備にする計算とは違う
この入力の本数は計算に使う同容量ドライブの台数です。5台と入力しても、自動で4台のRAID 10と1台のホットスペアに分かれることはありません。4台の構成だけを見積もるなら4台と入力し、予備ドライブの扱いは実機の対応仕様で別に確認します。
一般的な製品説明の例として、Synology DSM 7.2の公式ユーザーガイドもRAID 10の最小4台と偶数台の条件を説明しています。ただし本ツールは特定NAS機種の可否を判定せず、製品実装ごとの制約はその製品資料で確認が必要です。
表示が想定と違うとき
- 注目表示だけが構成不可:入力した本数が奇数でないかを見ます。他方式が有効でも、RAID 10の条件を満たすとは限りません。
- 4台でも数値が出ない:容量が正の数か、予約が0〜50%か、本数が整数で2〜16台かを確認します。
- 異なる容量のドライブを混ぜたい:この入力は「1台の容量」を全台共通で使います。混在容量の平均を入力して製品容量と同じだと扱わないでください。
- 実機の空き容量と違う:ファイルシステムや製品の予約、既存ファイル量を計算していません。差の読み分けはラベルより少なく見える容量の記事を参照します。
実機の設定変更を始める前に
表は実装関数と式による概算で、NAS実機での構築・拡張を試した結果ではありません。ミラーペアのどちらに故障が起きるかで耐性が変わり、RAIDはバックアップの代わりにはなりません。この記事の確認にドライブの初期化や既存構成の変更は必要ありません。
容量が有効に出ることを確かめた後に、用途から必要量を考えるなら写真・動画用NASの容量計画へ進めます。入力をやり直す場合はRAID容量を比較するへ戻ります。